自分の良さを十分に映し出す書き方とは
履歴書と職務経歴書は最も重要な応募書類です。履歴書は規定の書式があるのが一般的ですが、志望動機をよく吟味して書くことが大切です。志望動機をそのまま書くと、不満不平に偏りがちです。そのため、「だから自分はどうしたいのか」を重点的に書くようにしましょう。職務経歴書は業種、職種、キャリアによって個人差が大きく出るものです。まずは間違いや勘違いなどがないように作成します。伝わりやすくするために主観的な内容を添える必要もあるでしょうが、誇張しすぎることはNGです。
第二新卒に相応しい職務経歴書
職務履歴が少ないのが当然ですが、会社によってはアルバイト経験から記すことを要求する場合もあります。この時期に相応しい内容は、経験した職務をできるだけ具体的に書く、それに対して自己評価を加える、今後の改善点についても触れる、という内容にすると伝わりやすいでしょう。仕事への心構えや熱意についても盛り込むことで、評価の対象になる場合があります。
20歳代後半に相応しい職務経歴書
職務経歴が多いに越したことはありませんが、その職務に従事していた期間も評価される場合があります。職務終了にあたっては終了理由について触れても良いかもしれません。採用側は成功パターンのみを求めているわけではありませんので、仮にその職務をうまくまっとうできなかったとしてもそこから何を学べたのか?何を改善できたのか?といったその人なりの責任の取り方が見えてくると、良い評価につながる場合があります。経験により個性が現れてくる時期でもありますので、フォーマルな書式の中にも自分らしさを醸し出せる言葉を選ぶなど、細かな気配りも大切です。
30歳代前半から中盤に相応しい職務経歴書
自分の望む職種が明確になっている時期であり、職種を軸とした転職先選びになるケースが多い傾向にあります。そのため、やる気や熱意の書き方が難しい場合もあります。営業職の場合、採用側はその人のマインドにかなり高い関心を持つ場合が多いようですが、技術職の場合はスキルの内容とクオリティ、実績の多さが評価の対象になりがちです。だからといって、その人の内面は無関係というわけではありませんので「やる気も大切だけど実力は?」ということにならないような書き方が大切です。職種によって経歴書の書き方に大きな違いが出てくるのがこの時期の特徴です。
30歳代中盤から40歳代に相応しい職務経歴書
管理職や幹部社員として応募するケースが増えてくる時期です。そのため、業務実務での経歴と管理職としての経歴がわかりやすく記されていることが大切です。また前職で管理職の経験がないながらも転職先で管理職に就くことを望まれている、それを受ける意志を持っての転職という場合では人材育成に対する心構えなどを記すことが必要になるかもしれません。この時期の転職者を求める会社は、将来を託せる人材を求めているケースもあります。転職先で自分がどれほどの貢献ができるのか?とそれを裏付ける経歴を数多く書くこともより良い評価を得られるポイントとなります。