前職の仕事内容と転職のきっかけ
前職ではホームセンターで働いていました。最終的にはフロアマネージャーという役割で、売り場を任せてもらい、目標の売上を達成するというのがミッションです。
知名度が高く、たくさんのお客様が来てくださるお店でした。そのため、接客よりも仕組みづくりに力を入れる風土でしたね。商品につけるポップにできるだけ多くの情報を入れて、店員に質問しなくてもいい状態をつくるとか。そういった工夫の積み重ねで、できるだけ人の手を介さずに売上を伸ばすことが会社の方針だったんです。
売上は好調でした。ただ、「自分のがんばりで売上が伸びた」とはなかなか実感できませんでした。バックヤードでデータを見ながら試行錯誤する毎日でしたから。実際に接客をするのはパートの皆さんですし、会社の業績に対して、自分がどこまで貢献できたのかを考えるとなかなか手応えがなかったですね。
「仕事を通じてこういう力が身についた」と胸を張れるものが欲しくて、転職を考えるようになったんです。
エン エージェントのサービスについて
キャリアパートナーの方との面談では、「営業の仕事に挑戦してみるのはどうですか？」という提案をもらいました。順序立てて物事を説明できるし、人当たりも良いというのが理由です。エン エージェントではキャリア面談の際に適性診断を受けることができるのですが、そこで何かしらの傾向が出ていたのかもしれません。
自分では営業向きではないと思っていたので、驚きました。他の紹介会社の方からは「営業向きではないですね」と言われていたので、なおさらでしたね。
ただ、わざわざ選択肢の幅を狭める必要もないと考え、提案された営業の求人にも応募したんです。興味深かったのは、営業職のほうが他の職種と比べて面接通過率が高かったことです。自分では気づいていなかった新しいキャリアの可能性を提示してくれたことには本当に感謝していますね。
面接の前には一緒に準備を手伝ってくれたので、心強く感じたことも覚えています。ゴールを目指して走る私を、横で励まし続けてくれるような存在でしたね。
今の仕事のやりがい
営業の仕事を始めて、「自分の力で売上をつくっている」という実感があります。保険はお客様の状況に合わせて、提案内容にカスタマイズが必要です。だからこそ、提案に納得いただき契約にいたったときには、大きな手応えがあるんです。
保険業界も営業の仕事も初めてなので、最初は勉強の日々でした。資格の問題集を買って勉強するのですが、わからない単語が出てくるわけです。確定拠出年金って何？介護年金ってどういう仕組み？という具合に。一つずつ調べて、知識として吸収していくことから始めました。
入社当初、上司や先輩からは、「みんな結果を出すために上だけを見て崖を登っている。後から登り始めた人のことは視界に入らない。でも、声を出してもらえれば聞こえる。だから、大変なことがあったらちゃんと声を出して欲しい。助けに行くから」と言ってもらえました。
いまでも良く相談に行くのですが、仕事の手を止めて話を聞いてくれるんです。これは会社の良い風土だと思うので、次の世代にもちゃんと引き継いでいきたいと思っています。後輩の相談にはしっかりと乗ってあげて、自分が上司や先輩に受けた恩を、会社に返していきたいですね。
