事前準備は念入りに
面接はその場の印象が大きく関わってくることもあり、面接に対する受け答えやマナー、服装など目に見えるものばかりに意識が向かいがちです。もちろん身だしなみはとても大切です。しかし、面接において「自信のある」印象というのは、そういった外見だけでなく、内から出てくるものも大きく関わってくるものです。どれだけ身なりを綺麗にしていても、その企業についての理解が曖昧なままであれば、どこか心の片隅に不安を抱えて面接に挑まなければなりません。そういった不安というのは表情や仕草に出てきやすいものです。
逆に、その企業のことを熟知し、あなたの転職目的や希望との合致についてもしっかり自分の中でつながっている場合、何を聞かれても答えられるという自信が生まれるでしょう。そのため、緊張や不安も解けやすくなります。
調べるだけでなく実際にシミュレーションをしてみましょう
大多数の人は面接で緊張をします。特に、思い入れのある企業であればあるほど緊張して、普段の力の半分も発揮できないなんてことは多くあります。面接というのは、数をこなしていくうちにだんだんと緊張しなくなっていきます。ですが、それだけの数をこなすこともなかなかありません。慣れないうちから大事な面接に臨まなければならなくなる可能性の方がずっと大きいものです。そのため、面接で緊張を和らげるためにも、事前のシミュレーションが大切となってきます。
実際に面接の数をこなさない代わりに、何度も頭の中で面接を経験してみるのです。始まりから終わりまで、どういった質問がくるかを考えながら答えている自分を想像します。このことを聞かれたらこう答えよう、といったストックを自分の中に増やしていくことで、実際の面接の場でもスムーズに答えられるようになります。スムーズに答えられることで不安や緊張が解けていきます。
逆にシミュレーションをおろそかにしてしまうと、面接中に回答を考えたり、答えにつまってしまうことで、更に緊張が増してしまうという悪循環に陥る可能性があります。緊張をほぐし、実際の面接で力を出し切るためにも、事前のシミュレーションを繰り返し行いましょう。
面接官はあなたの何を見るか
転職者に多い面接での過ちは、つい以前勤めていた会社の愚痴を言ってしまうことです。実際に何かしらの不満を感じて転職を決意したはずですから決して嘘ではありませんが、もちろん面接官に良い印象は与えません。面接官は、面接で「自社で今後活躍してくれそうな人」を見定めなければならないのです。愚痴ばかりで自分から何も変えようとしない人だと思われてしまったら、採用には結びつきません。
そのため、以前勤めていた会社に不満があったのなら、それは前向きな姿勢での言葉に変えましょう。「スキルが身に付かないから転職したい」のではなく、「もっとスキルを身につけ、これから自分の仕事の質を高めていきたいから転職をしたい」といった風に、自分のキャリアアップについて考えていることをアピールするのです。仕事に対する積極的で前向きな姿勢を持っている人であれば、次の職場でも活躍してくれそうな印象を与えます。面接官は、あなたの中にある「可能性」を見ます。それに応えられるよう、自分にとっての転職が前向きなキャリアアップの手段であるということをアピールできるようにしましょう。